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■最終更新 2016年3月17日
HOME>セミナー・学習会>JDF東日本大震災被災障害者総合支援本部 第五次報告会「震災5年目から未来への提言」|5年間に渡って継続してきたJDF被災地障がい者支援センターふくしまの活動
5年間に渡って継続してきたJDF被災地障がい者支援センターふくしまの活動
JDF被災地障がい者支援センターふくしま
代表 白石 清春
JDF被災地障がい者支援センターふくしま(以下、センターふくしまと略す)は2011年3年17日に産声を上げて、福島県内の被災障がい者に対する支援活動を行なってきた。被災地の拠点(いわき、相馬、南相馬の各障がい者事業所)に支援物資を送り届ける活動から始まって、福島県内の避難所や仮設住宅をまわっての被災障がい者の所在を探していくなどの調査活動。または、大震災と原発事故により壊滅的な災害を被った南相馬の事業所に支援ボランティアを派遣する活動、センターふくしま内に相談支援員をおいて、県内外に避難している障がい者の相談支援活動、郡山市に交流サロン・しんせいを設け、被災障がい者と郡山市民が交流を深める活動や被災障がい者の就労支援及び避難した事業所とネットワークを組んでの仕事起こし、神奈川県相模原市に避難拠点を設け、原発事故による放射線から逃れて県外に避難していく障がい者の支援活動、大震災の折自ら進んで避難や支援活動を積極的に行なってきた障がい者等の証言をまとめた「DVD証言集」の作成等、実に様々な被災障がい者や被災事業所に対する支援活動を今日まで行なってきた。
2013年以降は、センターふくしまの代表である私が過労のため、頸椎を痛めて3か月間手術のために入院したり、今までセンターふくしまの事務局で活躍していた2名の者が活動を終了してしまうことがあり、センターふくしまの活動は停滞せずをえなかった。それでも、NPO法人しんせいを立ち上げて、交流サロン・しんせいの活動は交流事業から就労支援の色彩の濃い事業に転換をしていったが、センターふくしまにおいた相談支援と共に事業を続けていっている。(相談支援も今年3月をもって終了)
2015年4月、今年度いっぱいでセンターふくしまを閉じる予定で、4年間にのぼる支援活動の資料をPDFのデータとして記録していくことにして、事務局員の橋本氏、内海氏と私とで、うず高く積もっていた活動資料を必要なものと必要でないものとに分けて、必要なものは全てPDFのデータとして記録していく。支援活動の資料の仕分けとPDFデータとしての蓄積作業は3ヶ月くらいで終了した。センターふくしまとしての最後の活動として、大震災と原発事故によって被災し避難した障がい者のアンケート調査を思い立ち、準備を進めていった。福島県の障がい者は大震災プラス原発事故という未だ経験したことのない災害にあって、幾度にものぼる避難生活や仮設住宅での生活など、並大抵でない経験をしてきている。その貴重な経験をアンケート調査でまとめていって、今後の支援活動に役立てて、または今後とも起こるであろう様々な災害に対しての減災および防災に関しての提言にも活用していきたい。