要望書・意見書
■最終更新 2013年4月4日
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無年金障害者への年金支給を求める要請書
2004年4月2日
内閣総理大臣
小泉 純一郎 様
日本障害フォーラム準備会
代表 兒玉 明
無年金障害者への年金支給を求める要請書
東京地方裁判所は3月24日、重い障害にありながら障害基礎年金が支給されない学生無年金障害者4名が、年金の不支給取り消しなどを求めた裁判で、1名の不支給決定の取り消しと、3名を保険給付が受けられないまま放置したのは「法の下の平等」を定めた憲法に違反するとして、国がそれぞれ500万円の慰謝料を支払うよう命じた。
判決は、学生無年金障害者を20年もの長期にわたって放置してきた国の責任を断罪したものであり、日本国憲法に定めた生存権をはじめとする基本的人権に基づいた当然の判決である。
政府・厚生労働省は、判決の主旨を尊重して原告はもとより無年金障害者を解消するために、直ちに次の措置をとるように要望する。
記
1. 厚生労働大臣は、2002年の「坂口談話」発表の経過もあることから、本判決に対する主務大臣として判決に基づく施策を明らかにすること。
2. 法改正も含めて、学生、主婦、帰化した日本国民、在日外国人、海外滞在中に障害を受けた障害者等で、現行制度では障害基礎年金を受給できないものに対し、平等に支給する必要な措置を早急にとること。または、それに準じる必要な措置を早急に実施すること。
3. 本判決の主旨を尊重して東京高等裁判所に控訴しないこと。
以上
【注】同じ内容の要望書を、同日付で、下記宛にも提出。
厚生労働大臣 坂口 力 様
法務大臣 野沢 太三 様