要望書・意見書
■最終更新 2013年3月5日
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障がい者制度改革推進会議の設置根拠ならびに参加者への配慮に関する要望
2010年3月5日
内閣総理大臣
鳩山 由紀夫 様
内閣府特命担当大臣
福島 みずほ 様
日本障害フォーラム(JDF)
代表 小川 榮一
障がい者制度改革推進会議の設置根拠ならびに参加者への配慮に関する要望
平素より障害者の権利の向上ならびに福祉の充実へのご尽力に対し、心から敬意を表します。
本年1月より障がい者制度改革推進会議(以下、「推進会議」)が開始されましたが、障害当事者の参画によって政策立案等を行う画期的な仕組みとして私どもも大きな期待を寄せているところです。
推進会議がその役割を最大限に発揮するためには、これまでにも要望申しあげているとおり、障がい者制度推進本部ならびに推進会議の設置に関する法的整備が早急に必要です。
さらに推進会議の運営にあたっては、障害のある構成員が十分に会議に参加できるよう、情報保障や会議参加の形態など、配慮が必要となります。
また会議の内容を全国の障害者、関係者等が共有し、開かれた政策立案プロセスとなるよう、より多くの傍聴者の受け入れと、傍聴者に対する配慮、ならびに会議内容の幅広い情報提供が必要です。
これらについて、これまでにも一定の配慮がなされたことを評価し感謝申しあげるとともに、引き続き次のことを要望します。
記
1.障がい者制度改革推進本部及び推進会議の設置の根拠となる法律を、現在開かれている第174通常国会に提出し、速やかに成立させること。
2.推進会議の運営にあたっては、これまでにも、盲ろう、知的障害等の障害のある構成員に対し、複数名での会議参加が認められるなどの配慮がなされたことを評価したい。なお現在は、複数名参加はオブザーバーの位置づけで認められているが、このことで発言権等が弱まることのないよう、あくまで構成員としての参加と発言を確保いただくこと。
3.会議場にいる全ての傍聴者が等しく情報保障されるよう、手話通訳者や要約筆記スクリーン(モニター)の配置などを配慮すること。
4.会議場の広い範囲に磁気誘導ループを設置し、構成員ならびに傍聴者が等しく利用できるようにすること。
5.会議場に傍聴参加を望む者のうち、ごく一部の者しか傍聴できていない実情から、より多くの希望者が傍聴できるようスペースを確保すること。
6.これまで「目で聴くテレビ」により行われている、推進会議の情報保障付きの生中継は、全国の障害者・関係者に高い評価を受けている。インターネットによるオンデマンド配信と併せて、この生中継についても予算を確保すること。
以上